一般質問要旨
- 会議名
- 平成29年 6月 定例会(第2回)
- 質問日
- 平成29年6月20日
- 区分
- 一般質問
- 議員名
- 笹本英輔 (創政会)
要旨
1.学校教育
(1)部活動
【1】市内中学校の部活動数、加入状況、活動状況の推移は。
【2】部活動指導員の登録状況の推移は。また、ボランティアとして活動する指導員数は。
【3】部活動指導員が存する部で、顧問を務める教員の競技経験の有無の状況は。
【4】部活動を務める教員の残業時間の傾向は。
【5】部活動時、顧問の帯同が必要となる活動とはどのようなものか。
【6】学校教育法施行規則改正に伴う部活動指導員についての考えは。
【7】部活動を通じて達成されるべき生徒像とは。
―――質問と答弁の要旨―――
◆部活動指導員
Q1 部活動指導員が存する部で、顧問を務める教員の競技経験の有無の状況はどのようになっていますか。
A1 部活動指導員がいる28の運動部のうち、競技経験がある教員が顧問を務めている部活動は17部活あり、全体の61%となっている。
Q2 部活動を務める教員の残業時間の傾向は。
A2 部活動の顧問教員にとっては、勤務時間終了から下校時刻までの1時間から1時間半が部活動による残業時間となっている。これ自体は長時間という状況ではないが、試合や練習のある土曜日や日曜日を含めると、長時間勤務となっている例もある。
Q3 学校教育法施行規則改正に伴う部活動指導員についての考えは。
A3 部活動指導員を学校職員として受け入れ、業務の一部を部活動指導員が担うことが可能となることで、顧問教員の負担が軽減される。さらに学校職員となることから、日常的な生徒指導なども可能となり、学校運営上有益と考えているが、解決すべき課題も多くあると認識している。
Q4 部活動を通じて達成されるべき生徒像とは。
A4 スポーツや文化活動の楽しさ、やりとげる達成感を味わうとともに、仲間との友情を育むことで、充実した学校生活を送ることができ、これらをとおして豊かな心が醸成された人物になることと考えている。
Q5 部活動指導員の登録状況について、各校でボランティアとして活動している方の実態が少なからず見受けられる。登録数に大きな変化は見られないが、これは結局「予算が足りていない、地域の方々の善意に甘んじている」状況ではないのか。
A5 ボランティアで指導する理由としては「時間的制約を受けず、自分の都合に合わせた部活動支援をしたい」との希望から、正式な部活動指導員の登録をせずに、ボランティアとして指導している方が多いものと認識している。
Q6 専門性がある教員が指導をしているにもかかわらず、部活動指導員の登録がある運動部が61%と高い割合である。なぜこういった現象が起きているのか。
A6 日常の練習で、教員が自分の指導に加え、ほかの指導者による多様な専門的指導も必要と考え、また、大会などでも補助が必要なことがあり、教員の補完を行う部活動指導員の必要性が高いことが挙げられる。
Q7 教員の超過勤務が常態化している理由は。
A7 部活動指導のほか、生徒指導、教材研究、学校事務、地域や保護者への対応など、仕事量が増加しているとともに、内容も複雑化、多様化していることが原因と考えている。
Q8 さまざまな文化活動を行っている方々との交流、プロスポーツ団体との交流、地域のスポーツクラブチームとの交流、さまざまな連携が求められるが、どのようなことが考えられるか。
A8 生徒の精神的な学びや技術の向上を図るために有益と考えられるだけではなく、夢や大人になってからの職業と結びつけ、自分の将来を考える契機になるなど、大きな意義があるものと考えられる。こうしたことから、交流や連携の機会を積極的に設けるよう努めたい。