現在位置 :トップページ一般質問要旨 › 一般質問要旨

一般質問要旨

会議名
平成27年  6月 定例会(第2回)
質問日
平成27年6月16日
区分
一般質問
議員名
笹本英輔 (創政会)

要旨

1.青少年育成
(1)学力の向上と生活環境
【1】狭山市内における小中学生の学力の現況について、どのようにとらえていますか?
【2】学力の向上の目的を、児童生徒や保護者に対してどのように説明・理解を深めていますか?
【3】学力の向上のために、生活習慣・家庭学習環境の重要性についてのご見解はいかがですか。
(2)学力の向上と地域教育力
【1】学力の向上を目的とした地域からの支援にはどのような活動がありますか。また、今後どのような活動が期待されますか?
【2】地域からの学校支援、または学力向上のための支援が市内全域で必要と考えられますが、現況と展望はいかがですか。
【3】学力向上を目的とした小・中連携や中1ギャップの解消に対する地域からの支援について、どのようにお考えですか?
(3)規範意識の向上
【1】携帯電話やスマートフォンの利用を端とする、児童生徒間の課題の現況はいかがですか。
【2】学校内外で児童生徒に情報モラル教育等の規範意識を向上させる取組の今後の展望はいかがですか?

-----質問と答弁の要旨-----
◆学ぶ意欲の向上と家庭学習
Q1児童生徒が「主体的に学習に取り組むような授業の実践」とは。
A1子どもたちみずからが課題を見つけ、主体的に話し合ったり、教え合ったりする、いわゆるアクティブラーニングの手法を取り入れ、学ぶことの喜びを児童生徒に実感させることが重要であり、そうした面からも授業の改善を図り、児童生徒に主体的に学習に取り組む意欲の醸成を図りたい。

Q2勉学することの目的が児童生徒や保護者にどれくらい伝わっているか。
A2校長や各教員が教育活動のさまざまな機会を捉え、学習して学力をつけることによって児童生徒が夢や希望を持ち、人生の選択の幅を広げたり、可能性を深めたりすることができることなどを伝えている。また、保護者にも、児童生徒が勉強することの目的を保護者会や面談、家庭訪問、学校だよりなどを通して伝えているところ。

Q3児童生徒が家庭学習に取り組む時間は。
A3小学6年生は1時間、中学3年生は4時間が家庭学習の目安となるが、本市の場合、1時間以上学習している小学6年生の割合は66.4%で、中学生は3時間以上学習している生徒の割合は9.8%で約6割の生徒が1時間以上3時間未満となっている。

Q4家庭学習の環境整備をどのように図るのか。
A4家庭での生活リズムを整えることが重要で、特に、携帯電話やスマートフォン、ゲーム機器の利用は、PTA連合会と連携し親子で共有できるルールづくりに取り組みたい。

◆地域の協力を得て学習支援を!
Q5地域からの学校支援、学力向上のための支援が市内全域で必要と考えられるが、現況と展望は。
A5各学校では学校応援団が組織され、PTAや地域住民の方が学校ボランティアとしてさまざまな面から学校を支援している。この中には学習ボランティアとして、通常の授業や夏休みの補習学習などの支援に当たっている方も多数いる。今後も、地域の教育力を生かして、児童生徒の学力を向上させるため、PTAや地域住民による学習支援のより一層の促進を図りたいと考えております。なお、経済的な理由で、学習塾に通っていない児童生徒を念頭に、各学校ごとに地域の協力を得て学習支援を行うことについて検討する必要があると考えている。

Q6小中連携や中1ギャップの解消に対する地域からの支援について、どのように考えるか。
A6本市では、全小中学校で小中連携教育に取り組んでおり、中1ギャップの解消も含め一定の効果を上げてきている。ただし、こうした取り組みは、学力向上を前面に出しての地域からの支援を組み込んだものにはなっておらず、今後段階的に小中一貫教育に取り組んでいくこととしており、こうした中では、学力向上を含めて地域からの支援のあり方も検討し、実践できるように取り組みたい。

◆学校の外でも「居場所づくり」を
Q7不登校の児童生徒の学習支援を地域の協力を得てすることについて、どのように考えるか。
A7不登校の児童生徒が学校とは別の場所で学習することは、成長を促す上で意義があると認められるが、国がフリースクールを正式なものとして制度化する動きがあり、その動向を見ながら検討していくべきと考える。

◆さらなる規範意識の向上を
Q8携帯電話やスマートフォンの利用による、児童生徒間の課題は。
A8本市ではネットトラブルの件数が26年度までの3年間に、小学校では0件、1件、0件、中学校では8件、13件、14件となっており、特に中学校では増加傾向にある。

Q9学校内外で児童生徒に規範意識を向上させるための学習の機会は。
A9機会を捉えて情報モラルに関する指導を行うとともに、毎年狭山警察署と連携をして非行防止教室を開催し、この中でスマートフォンや携帯電話によるトラブルの実例を取り上げ、適切な利用法についても指導を行っている。今後は、特にスマートフォンや携帯電話の所持の可否や適切な利用の指導など、第一義的には家庭が責任を持つべきものと考えており、有害サイトの利用規制も含めて家庭での指導も重要であることから、各学校に保護者への啓発をより一層行うように指導したい。

◆情熱をもって子ども達と向き合おう
Q10狭山市の児童生徒の学力向上にかける、教育長の熱意は。
A10グローバル化が進む社会の中で、日本人としてのアイデンティティーを持って、自立した生き方をしていくためには、子どものころから、その素養を養うことが重要であり、そのためには学習面においても、単に知識や技能を教えるだけではなく、これを活用する力を育成するとともに、学習の仕方としても問題意識を持って主体的に学ぶ姿勢を養うことが重要であり、地域の人材を活用して子どもたちが多様な物の見方に触れる機会をふやし、考え方の幅を広げることは子どもたちの学力の向上にも大きく寄与することから、地域と連携し地域の力を生かす中で、学力の向上にさらに取り組みたい。
Copyright(c) 2014- 狭山市議会 Sayama City Council. All Rights Reserved.