令和7年3月 定例会(第1回)
令和7年3月10日 (一般質問)
豊泉正人 (健政会)
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1.農地管理
2.非常時の無線通信
1.農地管理
(1)農地の貸し借りについて
a.本市における農地の貸し借りの方法は。
b.平過去3年(令和3年〜令和5年)の農地の貸し借りの実績は。
c.農地法による農地の貸し借りとは。
d.利用権設定における農地の貸し借りとは。
e.農地中間管理事業による農地の貸し借りとは。
f.令和7年4月以降、農業経営基盤強化促進法による農地の貸し借りは「農地中間管理事業」を利用した制度に一本化されるとの事ですが、具体的にはどのような変更になるのか。また、経過措置は。
g.新規で利用権設定の貸借契約を結びたい方や利用権設定による貸借契約期間を延長したい方はどうすればよいのか。
h.農地法による貸借の方法と農地中間管理事業を利用した貸借の方法におけるそれぞれのメリット、デメリットは。
2.非常時の無線通信
(1)防災行政無線について
a.屋外スピーカーによる防災行政無線の放送内容は市のHPやフリーダイヤルで確認できる便利な機能を有してますが、それらの利用状況は。
b.相互通信が可能な地域防災無線機の設置場所と台数は。
c.相互通信が可能な地域防災無線機は、誰がどのような使い方をされるのか。
d.全ての防災行政無線設備は停電時でも利用できるのか。
(2)アマチュア無線を利用した非常通信について
a.令和6年度行政提案型事業で、「災害時に活躍するアマチュア無線ネットワーク構築」というものがありますが、具体的にどのような事業がなされたのか。
b.現在、本市に災害時に非常通信として利用可能なアマチュア無線設備はあるか。
c.災害時にアマチュア無線を利用した非常通信の整備や運用に対する市の見解は。
d.今年度は提案型協働事業として対応されておりましたが、今後も非常通信の整備や運用対応をおこなう予定や計画はあるか。
e.今後、アマチュア無線愛好家の方へ、ボランティアとして非常通信への協力や参加を促す計画や想定はあるか。
f.アマチュア無線愛好家の方々にはどのような協力をお願いしたいのか。
g.アマチュア無線による非常通信の整備を進めていく上で考えられる課題や問題点は。
―――質問と答弁の要旨―――
◆農地貸借は農地中間管理事業または農地法での手続きへ
Q1 令和7年4月以降、農業経営基盤強化促進法による農地の貸借は「農地中間管理事業」を利用した制度に一本化されるが、その内容は。
A1 令和5年4月1日施行の「農業経営基盤強化促進法」の改正により、利用権の設定は原則廃止され、同法による利用権設定により農地を貸借している方は、経過措置として、本年3月31日までに、農地中間管理事業などに移行しなければならないこととされている。
◆アマチュア無線による非常通信の整備で地域の安全を担保
Q2 災害時にアマチュア無線を利用した非常通信の整備や運用に対する市の見解は。
A2 大規模災害発生時には、通信環境も相当の影響が予想されるため、情報収集手段の多層化や、情報収集に関わる人的資源の確保を図っておく必要があるが、日常的に無線を活用しているアマチュア無線家から非常時に協力を得られるよう人的・物的な環境整備を進めておくことは有効である。
◆アマチュア無線家の皆様への期待
Q3 非常時にアマチュア無線家の方々にどのような協力をお願いしたいのか。
A3 携帯電話などの通信に混乱が生じ、被災状況の把握が困難な場合に、地域の情報をアマチュア無線で伝えていただくほか、偽情報や誤情報等の真偽不明の情報確認など、地域に密着した協力を期待する。
◆農地法による貸借と農地中間管理事業を利用した貸借
Q4 農地法による貸借と農地中間管理事業を利用した貸借におけるそれぞれのメリット、デメリットは。
A4 「農地法」第3条による貸借のメリットは、申請受付から許可書の交付までに要する期間が最短で20日間程度であり、農地中間管理事業の手続きに比べ、短期間での対応が可能となる。
デメリットは、「農地法」第3条の許可により設定された賃貸借で期間の定めのあるものは、契約期間が満了しても両者による解約の合意がない限り、原則賃貸借は解約できないことが挙げられる。
一方、農地中間管理事業による貸借のメリットは、農地所有者である出し手は、契約更新手続きが軽減されることに加え、契約に基づく賃料が農地中間管理機構から確実に支払われ、契約期間満了後には農地が間違いなく返還されることが挙げられる。また、耕作者である受け手は、賃料の支払いや契約更新手続きの相手方が農地中間管理機構にまとめられることで、出し手同様、煩雑な手続きが軽減されることが挙げられ、加えて、農地中間管理機構は貸借している多くの農地を把握していることから、意欲ある受け手に農地の集積や集約が可能となる。
デメリットとしては、手続きから許可までにかかる期間が最短でも3か月程度と長いことが挙げられる。
◆アマチュア無線でボランティア参加を!
Q5 今後、アマチュア無線家の方へ、ボランティアとして非常通信へ協力や参加を促す計画や想定は。
A5 アマチュア無線愛好家の皆さんは、日頃から個人や所属するアマチュア無線家の団体を通じたネットワークがあり、こうしたネットワークを基に行われる総合防災訓練での体験通信や普及啓発のイベントの開催等を市が支援する形で、非常通信への協力や参加を促してまいりたい。