平成27年 9月 定例会(第3回)
平成27年9月9日 (一般質問)
加賀谷勉 (公明党)
1.教育
2.持続可能なまちづくり
1.教育
(1)安全な教育環境整備について
【1】いじめなどに起因する凄惨な事件、子どもに対する悲惨な事件の現状についての認識と教訓はどうか
【2】いじめ、不登校の実態を「チーム学校」として、学校、行政、地域が一体となり総力をあげて子どもたちを危険から守る体制についてはどのようになっているか
【3】警察との連携、警察官OBらのスクールサポーターや防犯ボランティアの取り組みはどのようになっているか
【4】児童相談所や福祉事務所につなぐスクールソーシャルワーカーの活動や連携はどのようになっているか
2.持続可能なまちづくり
(1)人口減少時代のまちづくりと地域交通の再構築について
【1】「交通政策基本計画」成立による今後の取り組みについてはどのようになるか
【2】狭山市にあった実効性のある総合交通計画をつくるべきと考えるが見解はいかがか
【3】まちづくり施策と連携した地域交通ネットワークの再構築についてはどのように考えるか
-----質問と答弁の要旨-----
◆安全な教育環境整備
Q1 子どもに対する悲惨な事件への認識と教訓は。
A1 今年は中学生が犠牲の事件が相次いで発生し、社会に衝撃を与えた。将来に向けて成長する子どもが、人生にピリオドを打たざるを得なくなったことで、深い悲しみを共感する。
それぞれの子どもとかかわりのある大人たちが、子どもの状況を把握しもっと手を差しのべていれば、事件を未然に防ぐことができたのではないかと考える。今回の事件を教訓に、子どもの安全確保により一層取り組んでいく。
Q2 いじめ、不登校などを、学校、行政、地域が一体となり、「チーム学校」として総力を挙げて子どもを危険から守る体制は。
A2 これまでも学校、行政、地域が体制を整え相互に連携をして、子どもたちを危険から守るための取り組みを行っている。学校では、教師が児童生徒を一方的に指導するのではなく、相互に信頼関係を構築し児童生徒の声を大切にし、児童生徒のちょっとした変化も見逃さない体制づくりに努め、異変を察知した場合には迅速に対応するなど、児童生徒が事件などに巻き込まれないよう日々万全を期している。
Q3 教員以外の専門スタッフの配置の充実が必要だと考えるが。
A3 現在各学校には、スクールカウンセラーやさやまっ子相談員などが配置され、児童生徒の指導や相談に当たっているが、教員は児童生徒に対する通常の指導だけでなく問題のある児童生徒への対応のほか、公務の処理や保護者などへの対応などさまざまな業務に従事しており、児童生徒に向き合う時間が十分に確保できていないとの指摘がある。こうした状況を改善するためには、教員以外の専門スタッフを増員し、教員が本来の業務である児童生徒の指導に専念できるような環境を整えることが重要である。現在、文部科学省においてもチーム学校という考えのもとに教員以外のスタッフの充実を図り、教員と連携して教育活動の充実を図っていこうとしている。こうした状況を踏まえて、国や県の動きも見ながら教員以外のスタッフの配置の充実に取り組んでいきたい。
Q4 スクールソーシャルワーカーを拡充、増員すべきと考えるが。
A4 スクールソーシャルワーカーは埼玉県の予算により配置されているもので、本市としても増員を要望しているところだが、なかなか増員されない。
そこで、市独自にいじめ等対応指導員を教育センターに2名配置し、小中学校からの要請により各学校へ派遣し、児童生徒や保護者からの相談に応じるとともに学校への助言を行い、いじめや非行、問題行動などの防止に努めている。問題のある児童生徒や保護者への指導や相談の体制の充実を図るうえでは、スクールソーシャルワーカーの増員を引き続き埼玉県に要望していきたい。
◆人口減少時代のまちづくりと地域交通の再構築
Q5 まちづくり施策と連携した地域交通ネットワークの再構築の考えは。
A5 今後のまちづくりの方向性を踏まえながら、また財政状況も勘案しつつ検討したい。
Q6 当市にあった実効性のある総合交通計画、交通戦略が必要だと考えるが。
A6 総合交通計画の策定は、交通事業者などとの連携を図りながら実効性のある計画づくりに取り組むことは必要と考えている。
Q7 計画策定に際しては、高齢者や障害のある方、交通事業者、行政などの関係者による協議の場が必要だと考えるが。
A7 近隣市との連携で捉えると、ダイヤ4市など圏域での広域集団ネットワークの可能性も今後は見据えていかなくてはならないと思う。交通事業者はもとより、関係団体などの意向を踏まえて取り組んでいきたい。