平成28年 3月 定例会(第1回)
平成28年3月4日 (一般質問)
大島政教 (はつらつ)
1.ふるさと納税
2.3歳女児死亡事件と児童虐待防止策
3.土地開発公社
4.入曽駅エレベーター設置と入曽駅前整備
1.ふるさと納税
(1)納税者への謝礼品
【1】納税者への謝礼品の検討状況は。
(2)子育て、高齢者福祉等狭山市の施策と納税者の関心
【1】納税者の関心は、謝礼品だけにあるのではなく、自治体の子育て・高齢者福祉等基本的施策も関連すると言われているが、どのように検討されているか。
(3)市内企業の参加・協力
【1】市内企業の参加・協力についての考えは。
(4)市民からの提案
【1】市民からの提案力の活用についての検討は。
2.3歳女児死亡事件と児童虐待防止策
(1)3歳女児の号泣・住民の通報が何故児童福祉ネットに届かなかったのか
問われる児童育成の責任(国・地方公共団体・保護者の役割)
県警狭山署・狭山市・所沢児童相談所の連携
再発防止の方針
【1】狭山警察署が住民の通報を複数回受け児童宅を訪問後、児童相談所、または、狭山市に連絡通報しなかったことについて、どのように認識しているか。
【2】再発防止、児童の健全育成の視点からの基本認識は如何か。
【3】児童健診の目的、健診割合はどうなっているか。
【4】本件のような未健診が連続している割合はどうか。
【5】4ヶ月児童健診・1歳6ヶ月児健診・姉の三歳児健診未受診で児童宅を訪問し、未受診の理由、未受診が継続していることへの市としての認識、指導はどのようにされたのか。
【6】要保護児童対策協議会での検討状況は如何か。
【7】事件発生後、当該地域住民からのヒアリングは、市として行なわれているのか。
【8】刑法上の取調べは別として、児童福祉法、児童虐待防止法の狭山署からの情報はどうか。
3.土地開発公社
(1)前市長よりの引継事項中、土地開発公社の清算が抱えている課題と今後の方針
【1】土地開発公社の清算が抱えている課題はなにか。
【2】元土地開発公社が取得し、取得目的に未着手・進行中のものは何件あるか。
【3】清算に当たっての今後の方針はどのようなものなのか。
4.入曽駅エレベーター設置と入曽駅前整備
(1)入曽駅エレベーター設置と入曽駅前整備の方針
【1】入曽駅エレベーター設置工事完了時期とエレベーター使用時期について西武鉄道からの連絡は。
【2】入曽駅は狭山市の玄関と位置付けておられる市長の整備方針と現状、今後の考えは。
―――質問と答弁の要旨―――
◆三歳女児死亡事件と児童虐待
Q1 三歳の女の子がたびたび号泣し、住民からの繰り返しての通報が、なぜ、児童福祉のネットに届かなかったのか。狭山警察署が通報で女児宅を訪問後、狭山市か所沢児童相談所に連絡があってしかるべきと考える。市長の認識を伺う。
A1 通常は要保護児童対策地域協議会で児童相談所や警察などの機関と連携し情報共有が行われるが、今回は警察の判断で市に情報提供がなく、仮に情報提供されていたら相談支援につながる可能性もあったのではと考える。現在、児童相談所・警察・市で情報提供のあり方の協議を進めており、一層の情報共有を図っていく。
Q2 乳幼児健診の目的と割合について伺う。
A2 母子健康法では、健診の目的は、乳幼児の病気の予防と早期発見及び健康の保持、健康の増進としており、国民運動計画の健やか親子21では、健診に子育て支援、虐待予防の視点を持った保健指導が必要とされている。健診割合は、26年度の受診率で、4か月児健診が96.03%、1歳6か月児健診が約95.96%、3歳児健診が91.79%。3歳児健診の未受診者数は78人となっている。2回以上の未受診者は医療機関で受診した方を除いて9人であり、理由は、外国人の一時帰国や保護者の就労、また児童が保育園などに通っているので健診の必要性を感じなかった、などである。
Q3 未受診が継続していることへの市としての認識、指導はどのようなものだったのか。
A3 未受診の理由が「忙しさ」や「車がなく行きづらい」で、親としての意識が低い家庭と認識していたが、祖母と同居し生活全般の支援を受けていたことや子ども達の正常な発育状況から、訪問時点では養育に問題はないと判断していた。発育発達の情報提供や受診勧奨を訪問や予防接種時に繰り返し指導していた。
Q4 要保護児童対策地域協議会での検討状況はいかがか。
A4 1月21日に狭山市要保護児童対策地域協議会(要対協)代表者会議を開催し事件の状況報告を行い、要対協実務者会議において課題の抽出と改善策について検討している。現在までに臨時実務者会議を3回、庁内関係3課による振り返り会議を2回開催し、臨時実務者会議では有識者の参画のもと検討を重ねている。
Q5 地域住民とのヒアリングはいかがか。
A5 地元自治会定例会に出席し事件の経過説明を行い、地域の方々から意見を聞いている。意見を改善策に反映できるよう、検討していく。