平成28年 6月 定例会(第2回)
平成28年6月9日 (一般質問)
千葉良秋 (創政会)
1.青少年の育成
1.青少年の育成
(1)基本的指針
【1】子供は将来における市の宝物です。その子供たちが心豊かに成長し優れた見識と旺盛な実践力を持ち将来狭山市を支えてもらう人材となってもらうための基本的指針はどのように構築されていますか。
(2)家庭の教育
【1】核家族化が進んだ現在の社会では両親の共働きによって、学童保育等を利用する子供たちが多くいます。それゆえに親と触れ合う家庭の教育がより重要になると思いますが見解を求めます。
(3)学校の教育
【1】学習の習熟度向上に向け、全国学力・学習状況調査が行われていますが分析の結果と改善施策及びその後の改善状況をお伺いします。
(4)地域の教育
【1】中学校ではいよいよ放課後学習支援の取り組みが行われますが従来からの狭山市学校支援ボランティアセンター(SSVC)等との整合はどのように行われていますか。
【2】地域行事へ参加するなど、地域社会の一員としての役割や居場所を確保することが重要と考えますが積極的参加を推進する方策は。
(5)小・中連携教育
【1】研究主題ごとに10地区でモデル化して防災、地域福祉、生徒指導教育課程においてそれぞれ研究するようですがその理由と期待される効果はどのようなものですか。
【2】小中連携教育の意義について「生きる力」をはぐくむとしていますが「生きる力」とは具体的にどのようなことを示していますか。
(6)電子端末機器の適正利用
【1】小・中学生の携帯電話、スマートフォン、ゲーム機などの使用に関して、利用状況の把握を行い適切な利用の指針を示すべきだと思いますが、見解を求めます。
―――質問と答弁の要旨―――
◆教育の基本的指針
Q1 子ども達が心豊かに成長し、優れた見識と旺盛な実践力を持ち、社会の一員として高齢社会を支えられるような人材育成の基本指針は。
A1 次代を担う子ども達の将来を見据え、子ども達の実態と保護者や地域の願いを踏まえて教育理念を定める。具体的には第4次総合計画を踏まえ、策定の最終段階にある第2次狭山市教育振興基本計画の中で教育理念を「夢をかなえ人をつくる狭山の教育」と定め、また、学校教育の基本方針として「生きる力を備え未来へはばたくさやまっ子の育成」を掲げている。
◆家庭の教育力向上に向けて
Q2 子どもは親の背中を見て育つと言われているが、家庭教育の重要性を踏まえ、家庭教育環境の構築支援をどのように行っているのか。
A2 家庭の教育力を高めるために、学校だより、園だよりなどによる親の意識の啓発、保護者会を通じた情報公開の場を提供、PTA主催の家庭教育学級で実践力の育成に取り組んでいる。
◆学習の習熟度向上に向けて
Q3 全国学力・学習状況調査が行われているが、調査、分析の結果と今後の学力向上の取り組みは。
A3 教科の平均正答率を埼玉県や全国の平均と比較すると、小学校、中学校とも下回る結果となった。特に無回答率の数値が全体的に高く無回答率を下げることが課題であり、学習の習熟度向上に向けた授業の改善や家庭学習の習慣化も課題となっている。各学校に学力調査問題を授業で活用するよう促し学校訪問等の機会をとらえて指導主事が教員に授業づくりを指導、授業改善に向けた学力調査活用研修会の開催、狭山市学力向上チャレンジプランの活用などを通して教員の授業力向上に努めている。人的支援として少人数指導などによる学習指導の充実を図り、小学校ではわくわく支援員、中学校ではアシスタントティーチャーを各校1名ずつ配置している。今年度5月より各中学校区に中学生学習支援事業さやまっ子茶レンジスクールを実施し、生徒の学校での学習の補完と家庭学習の励行を目指している。
◆携帯電話・スマホのルール作り
Q4 親子だけではルールが形成されにくい場合がありインターネット上で加害者や被害者とならないための対策は。
A4 県のネットアドバイザーによる講義などで実際に起きたネットトラブルの実例を挙げて携帯電話、スマートフォンなどの使用に潜む危険性を伝えたり、適正な使用の具体的な助言を与えたり、ときには所持する子どもの保護者としての責任のあり方を求めたりなど、その適正使用に注意喚起を促している。学校の教育活動の中で今以上に携帯電話等の使用に対するルールなど子どもたちで主体的に考えさせる取り組みを推進していく。