平成28年 9月 定例会(第3回)
平成28年9月9日 (一般質問)
矢馳一郎 (創造)
1.安心と安全
1.安心と安全
(1)地域の高齢者の見守り
【1】認知症高齢者の徘徊件数の状況は。
【2】声掛けなどの訓練の実施状況は。
【3】徘徊者の早期発見や介護者の負担軽減策は。
【4】本年3月1日の認知症鉄道事故に対する最高裁判決を受けての環境・体制作りに関する見解は。
【5】本年3月7日に厚生労働省から示されている「身元の判明・保護につながる重層的な取組みの依頼」を受けての当市の対応は。
(2)地域防災力の向上
【1】最近の災害の発生状況を受けて、地区防災計画についての見解に変更は。
【2】地域継続計画についての見解は。
【3】市内中学校に防災部を創設することによる防災意識の醸成に関する見解は。
【4】災害発生時のドローンの活用に関する見解と災害の記録体制は。
―――質問と答弁の要旨―――
◆徘徊模擬訓練や声かけ訓練の実施
Q1 認知症などを理由に高齢者が行方不明になってしまった場合に、早期発見や適切な対応を身につけるために、地域での訓練が必要なのでは。
A1 徘回模擬訓練や声かけの訓練は具体的な実施に至っていない。今後、認知症徘回者への理解を深めるとともに、地域での支援に向けた意識の高揚を図るために、認知症サポーター養成講座の修了者や、狭山市要援護高齢者等支援ネットワークへの参加団体などの協力を得て、実施を検討していく。
◆アイロンシールや二次元コードの活用
Q2 徘徊高齢者の身元の判明につながる連絡先などが記載されたアイロンシールや二次元コードなどを、衣類や持ち物に張ることが有効では。
A2 国からの身元の判明・保護につながる重層的な取り組み依頼への対応のうち、地域の見守りネットワークはすでに形成されており、アイロンシールや二次元コードなどを活用した取り組みは、可能な限り実施したいと考えている。
◆地区防災計画の策定
Q3 これまで数度主張してきたが、台風9号の被害などを受けて、市全体の「地域防災計画」とは別に、地区ごとの特性を踏まえて作成される「地区防災計画」が必要では。
A3 まずは台風9号により、特に大きな被害を受けた入曽地区について、平成29年度をめどに、地区の状況を踏まえた地区防災計画を策定したいと考えている。
◆地域継続計画の策定
Q4 策定予定の業務継続計画(災害が発生しても市役所の業務が続けられるように、備えておく計画)は、単に市役所の機能を守ることに留まらず、市民生活が継続できるための計画(地域継続計画)にするべきでは。
A4 業務継続計画を策定するに当たり、地域継続計画の概念を取り入れることは、まず業務継続計画の策定を第一優先と考え事務を進めたいと考えておりますが、策定後に検証目的とした訓練を実施していく中で、地域継続計画の視点からの見直しや改善を図りたいと考えている。