平成28年 9月 定例会(第3回)
平成28年9月9日 (一般質問)
笹本英輔 (創政会)
1.防災減災・広報
2.市民生活
1.防災減災・広報
(1)情報伝達
【1】台風9号における市民向け災害情報の発信の経過はいかがでしたか?
【2】市民向け情報発信のチャネルはどのようなものがありますか?
【3】情報発信ツールのひとつとして、LINEのパブリックアカウント取得をどのようにお考えですか?
2.市民生活
(1)ドッグラン施設整備
【1】狭山市内の犬の飼育頭数は、どのような推移をたどっていますか?
【2】ペットの飼育が市民生活にもたらす影響について、どのようにお考えですか?
【3】災害時のペット避難所について、どのようにお考えですか?
【4】ドッグラン施設整備について、どのようにお考えですか?
―――質問と答弁の要旨―――
◆防災情報
Q1 防災情報を市民向けにどのように発信しているか。
A1 防災行政無線やエリアメールをはじめ、ホームページや公式モバイルサイトまた、メール配信サービス、公式フェイスブックや公式ツイッターを活用している。さらに、インターネットを利用していない方には、テレビ埼玉のデータ放送サービスと狭山ケーブルテレビのテロップを活用している。
Q2 情報発信ツールとして、LINEパブリックアカウントの取得をどのように考えているか。
A2 幅広い年齢層で利用者が増加しており、情報入手の手段がさらに増えることになるので、パブリックアカウントを取得するようにしたい。
◆ペットとの生活
Q3 災害時のペット避難所について、どのように考えているか。
A3 地域防災計画に、避難者とともに避難した動物の取り扱いを記載しているが、ペットを受け入れる場所が十分ではない。各避難所で受け入れられるよう、検討する必要がある。
Q4 ドッグラン施設整備について、どのように考えているか
A4 ドッグランは犬にとって自由に走り回れる最高の場所であるが、施設を整備し、有効に運営していくには、犬を扱える能力や、犬にかかわるトラブルを解決する能力のある人材を確保する必要がある。公設でドッグランを設置し、運営している埼玉県公園緑地協会や、川越市への聞き取り調査をしたところ、犬や飼い主の間のトラブルが多く発生しているとのことである。また、管理者が常駐している川越水上公園においては、採算性に課題があるとのこと。一方、市内や近隣には民間によるドッグランがあるが、会員制、一時利用の料金制、ホームセンターに併設する施設など、さまざまな形態があり、また、フィールドだけでなく、犬の水遊び場や遊具などの整った施設もある。さらに、専門スタッフのサポートのほか、利用時に狂犬病混合ワクチンの接種証明書を確認し、感染病を防ぐ工夫をしているところもある。利用者からのニーズに応えて、相応の利用料を徴取して、さまざまなサービスを提供するという点からも、民間による設置と運営が好ましいと考えている。
◆防災情報
Q5 台風9号における市民向け災害情報発信の状況はどうだったか。
A5 台風9号の市民向け災害情報の発信は、8月22日午前4時25分に狭山市に大雨洪水警報が発令され、この内容をメール配信サービスと公式ツイッターの気象警報自動ツイートで即時発信し、新たな気象情報が入り次第、同様のツールで発信した。また、防災課に集まる情報は広報課でも常に共有し、避難所開設のお知らせをはじめ、市内循環バス茶の花号の運行状況、道路の通行どめの状況、地盤が緩み、土砂災害の危険性がある場所や、増水した河川等への注意喚起といった、刻一刻と変化する情報をリアルタイムでホームページやモバイルサイト、フェイスブック、ツイッター、メール配信サービスを駆使して発信した。なお、公式ツイッターでは、ツイッターを見た方は家族や近所の方、友人などへも言葉によって同じ情報を直接伝えていただくよう、伝言を喚起する工夫をした。
◆ペットとの生活
Q6 狭山市内の犬の飼育頭数は、どのような推移をたどっているか。
A6 狂犬病予防法に基づく登録頭数では、平成23年度のピーク時には8,872頭おり、その後、減少傾向だったが、27年度は前年度に比べて34頭増加し、7,805頭となっている。
Q7 ペットの飼育が市民生活にもたらす影響について、どのようにお考えですか。
A7 飼育者にとって、ストレスを軽減したり、生活に喜びを与えたりなど、心と体に元気をもたらす効果があるとされている。また、飼育の体験を通じて命の大切さを身近に感じることにより、特に子どもの情操教育によい影響を与える効果があるとされている。一方、ペットが苦手なかたとの間でトラブルが生じたり、鳴き声やにおいで近隣に迷惑をかけたり、捨てられたペットが地域の環境を乱すなどの問題を引き起こすおそれもある。
Q8 ドッグランは公設民営のような運営方法が望ましいと考えますが、どのようにお考えですか。
A8 運営につきましては、愛犬家団体やNPOなどの犬に関しての知識と技能を備えた組織による運営が最適であると考えており、設置の方法は、用地の確保の可能性や整備の内容も含めて、個々に検討すべきものと考えている。
Q9 市でドッグラン用地を確保し、民間で形成された団体に貸すことは考えているか。
A9 市で用地を新たに取得することは難しいが、既設の公園の中で、周辺への影響も含めて、適地が確保できるようであれば、ドッグランの知識と技能を備えた民間団体に寄与することも検討していく。