平成28年 9月 定例会(第3回)
平成28年9月9日 (一般質問)
加賀谷勉 (公明党)
1.福祉
2.教育
1.福祉
(1)高齢者支援の充実
【1】「国勢調査1%速報」による当市の高齢化率、世帯人数などから、狭山市の実態をどのように認識されているか。
【2】当市の生活保護世帯の実態から高齢者の受給世帯の生活実態については、どのように認識されているか。
【3】昨年4月に始まった「生活困窮者自立支援制度」による高齢者の困窮対策の取り組みについて、今日までの成果と課題、そしてさらに充実すべきと考えるが見解はいかがか。
2.教育
(1)夜間中学の設置促進
【1】さまざまな事情により義務教育を終了できなかった方々が、もう一度学びたいと希望する場合の教育を受ける機会の確保について、どのように考えるか。
【2】当市においても夜間中学を設置するニーズは確実に存在するものと考えるが、認識はいかがか。
―――質問と答弁の要旨―――
◆高齢者支援の充実を
Q1 「生活困窮者自立支援制度」による高齢者の困窮対策について、成果と課題は。そしてさらに充実すべきと考えるが見解は。
A1 新規相談受け付け件数、個別支援プラン作成件数、就労支援対象者数のいずれもが、埼玉県が設定した目標値を達成していることで、成果とすると狭山市の生活保護率の低下に少なからず寄与していると考える。
また、実施体制や市民への周知に課題があり、社会福祉協議会と協議し、相談支援員の資質の向上、福祉事務所やハローワークなどの関係機関との連携の強化に取り組んでいきたい。
Q2 生活困窮者自立支援制度において、行政は「待ちの姿勢」ではなく「伴走型」の支援が必要で、困窮されている本人の立場に立ち、時に、本人を代弁して関係機関と積極的に調整する役割を担い、必要な支援までつなげることが求められるが見解は。
A2 社会福祉協議会との支援調整会議への参加者を拡充させ、関係機関との情報共有や支援内容の調整に努めていきたい。
◆夜間中学の設置促進を
Q3 さまざまな事情により義務教育を修了できなかったかたがたが、もう一度学びたいと希望する場合の教育を受ける機会の確保について、どのように考えるか。
A3 さまざまな理由により義務教育を十分に受けられなかったかたの中には読み書きを学びたい、もっと学力を身につけたいという前向きな気持ちを持ち、改めて義務教育を受けたいという希望を持っているかたがいることは十分に理解をしている。このようなかたに義務教育を受ける機会の場を設けることは、教育の機会均等の観点からも非常に大切であり必要なことと認識をしている。これに関して現在、関係する法案が国会に提出され継続審議となっており、この法案の動向を注視していきたいと考えている。
Q4 狭山市においても夜間中学を設置するニーズは確実に存在すると考えるが、いかがか。
A4 十分に学校の授業を受けられずに義務教育を修了したかたに、改めて学び直す機会を提供することは重要であり、必要であると感じている。狭山市の場合、不登校のまま中学校を卒業する生徒が毎年平均30人程度いて、このうちどれだけの人が夜間中学校で学ぶ希望を持っているかは、改めて把握してはいない。夜間中学校は、県が中心となり広域的な視点から設置するべきものと考えている。