平成28年12月 定例会(第4回)
平成28年12月8日 (一般質問)
笹本英輔 (創政会)
1.総合政策
2.青少年健全育成
1.総合政策
(1)戦略的広報活動
【1】狭山市が掲げるスローガン「お茶香るまち」と、現状のまちとイメージが離れていると考えられますが、どのように受け止めていますか。
【2】市内外の方々が、狭山市に対してどのようなイメージを持ってくれたら成功と考えますか。
【3】狭山市広報におけるフレームワークをどのように考えていますか。
【4】広報を職掌とする担当課の拡充と、各課の情報連携が急務と考えますが、どのようにお考えですか?
2.青少年健全育成
(1)学校教育
【1】平成28年度全国学力・学習状況調査の結果についての所感をお伺いします。
【2】学校教育におけるKPIの設定と、本テストの達成度についてどのように評価しますか。
【3】市内小中学校の習熟度に差があるとすれば、どのようなことに起因すると考えますか。
【4】茶レンジスクールの進捗をお伺いします。
―――質問と答弁の要旨―――
◆ まちのイメージづくりを大切に
Q1 狭山市が掲げるスローガン「お茶香るまち」について、現状をどのように受け止めるか。
A1 本市への愛着を深め、知名度向上に大きな役割を果たしていると考えるが、生活の変化に伴い、家庭でお茶をいれて飲む機会が減っていることは、狭山茶の産地として憂慮している。それを受け、第4次総合計画やまち・ひと・しごと創生総合戦略で、狭山茶のイメージアップや消費拡大に取り組んでいる。
◆ 若者世代から選ばれるまちへ
Q2 若者世代の狭山に対する関心が低いという課題に、どのような取り組みを行うか。
A2 若年層が興味や関心を持つ情報をフェイスブックやツイッターなどの媒体を活用して発信することが重要だと考える。具体的には、現在、シティプロモーション活動の一環として行っている映画やドラマなどのロケーションサービスの成果を発信しているが、これには多くの若年層が関心を寄せ、狭山市を誇りに思う内容のツイッターも多く発信され、さらに、SNSの特性である拡散機能により、その情報が広く伝播されており、市のイメージアップにもつながる成功事例となっている。今後も、若年層が関心を持つ情報の発信ができるよう、庁内の関係部署に意識の醸成を図っていきたい。
Q3 広報を職掌とする担当課の拡充と、各課の情報連携が急務と考えるが、どのように考えるか。
A3 広報活動は広報課だけで行うのではなく、全ての部署が広報の視点を持って主体的に取り組む必要があると考えている。また、各部署で個別に展開している取り組みなどを連携させ、最大の効果を生み出されるよう広報活動を総合的にマネジメントする必要もあると考えている。
◆ 学力と反比例傾向にあるスマホの利用時間
Q4 携帯・スマホの利用時間の状況は。
A4 平日は、小学6年生で1時間から3時間が約11%、3時間以上が約5%。中学3年生で1時間から3時間が約30%、3時間以上が約20%。
Q5 スマホの利用制限を強く働きかけるべきでは。
A5 利用制限は、教育委員会や学校が強制できるものではないため、教育委員会とPTA連合会で作成した「携帯電話、スマホなどが招く危機から子どもを守るガイドライン」を効果的に活用し、利用制限を働きかけていきたい。
Q6 平成28年度全国学力・学習状況調査の結果の所感は。
A6 教科に関する調査では、小学校、中学校ともに、全国の平均正答率と比較すると全般的には低い傾向にあり、引き続き学習内容の定着が大きな課題となっている、この中で、小学校の国語、算数の主に知識の理解を中心とした問題は県の平均正答率を上回り、基礎的、基本的な学習内容の定着に一定の成果は出ているものと認識している。なお、継続的な課題としては、主に知識の理解を中心とした問題に比べて、活用力を問う問題の正答率が低い傾向で、この分野では、授業で身につけた基礎的な知識や考え方を関連づけてとらえさせることや、児童生徒が自分の考えを説明し伝え合う活動を効果的に設定することなどの授業改善を図ることが課題となっている。また、質問紙調査からは、多くの項目において全国平均とほぼ同等の傾向が見られるが、中学生は、全国平均と比較すると、土曜日と日曜日の学習時間が少ない傾向にあり、家庭学習の習慣化が課題の1つとなっている。
Q7 学校教育におけるKPIの設定と、本テストの達成度についてどのように評価するか。
A7 第2次狭山市教育振興基本計画の中では、確かな学力の育成に関して、平成32年度には全国学力・学習調査の教科に関する結果において、全項目で全国平均を上回ることを目標に設定しているが、現時点においては、達成度について十分な状況とは言えない状況である。