平成29年 3月 定例会(第1回)
平成29年3月10日 (一般質問)
高橋ブラクソン久美子 (無所属)
1.教育(教育するなら狭山市で)
2.環境
3.高齢者問題
4.母子(1人親)家庭支援
1.教育(教育するなら狭山市で)
(1)安全・安心・快適な教育環境
【1】校舎・体育館の耐震工事の進捗状況は。
【2】快適な温度での学習環境が整っているか。
【3】ホテルのような清潔なトイレの設置状況、障がい者用トイレの設置計画を早めてはどうか。
(2)指導の行き届く少人数学級、分からない子を作らない親切な指導
【1】ゆとりのある学習環境だと思いますが、一クラス平均は30人以下ですか。
【2】少人数指導はどう取り組んでいますか。
【3】土曜教室などによって誰もが学力をつける工夫はどうしていますか。
【4】狭山市では指導力のある教師を配置していると思いますが、どうですか。
(3)待機児童ゼロ・低保育料の学童保育室
【1】3年生以下では望んでいるほとんどの児童が学童保育室に入室できますか。
【2】3年生まで2人の入室で2人目は半額になりますが、学年の壁をなくして、2人目半額、3人目ゼロの保育料にしてはどうですか。
(4)心温まる障がい児教育
【1】特別支援学級の設置の状況は。介助員の配置の状況は。
【2】通級指導教室はどうですか。
(5)高い進学率と希望校への進学の状況
【1】大学進学率の高い高校への進学の状況はどうですか。
【2】市内・県内・都内の大学へのアクセスはどうですか。
(6)給食の無償化
【1】給食の無償化を考えてはいかがか。
(7)キャッチコピー
【1】「教育するなら狭山市で」というキャッチコピーでポスターなどを作り、シティプロモーションに力を入れてはいかがか。
2.環境
(1)温暖化防止対策
【1】狭山市でのCO₂削減目標は何年までに何トンか。
【2】その削減はどのように実現していくのですか。
・再生可能エネルギーはどんなエネルギーをどの程度使い、CO?を削減するのか。
・LEDによる省エネ計画はどのようになるのか。
・他の機器による省エネ化をどう進めてゆくのか。
・公共施設の配置等の見直しによるCO₂の削減効果をどう考えるか。
・他に何か削減のための施策を考えていますか。
3.高齢者問題
(1)徘徊
【1】徘徊する高齢者の実態をどう把握しているか。
【2】行方不明高齢者の状況はどうですか。(防災行政無線で見つけようとした人はすべて見つかっているのか)
【3】狭山市ではGPS等による位置情報確認機器の貸し出し等をしているのか。
(2)認知症
【1】認知症と診断された方で、施設にいる方、家庭で世話をされている方はどのくらいるのか。
【2】オレンジカフェなどの状況はどうなのか。
【3】認知症の高齢者の面倒を見ている家族ケアが大切だが、市の取り組みは。
4.母子(1人親)家庭支援
(1)みなし寡婦控除
【1】どのように検討し、29年度からはどのような適用となりましたか。
(2)生活保護
【1】家賃扶助の申請と扶助の実態はどうなっていますか。
【2】アルバイトをしている保護家庭の学生の収入をどのくらい生活費としているのか。(保護費から差し引いているのか)
―――質問と答弁の要旨―――
Q1 (1)耐震、(2)空調、(3)トイレの整備の状況は。
A1 (1)平成27年度ですべての小中学校の校舎や体育館の耐震工事が完了した。
(2)29年度に予定している堀兼中学校と山王中学校の改修工事により、すべての小中学校で冷暖房機能を備えた空調設備の改修が終了する。
(3)入間野中学校、狭山台中学校、山王中学校で、それぞれ1系統の全面改修と、老朽化した富士見小学校の1か所を全面改修した。29年度以降も、順次改修を行い、教育環境を整備していく。
Q2 一学級少数の学習環境、少人数指導、土曜教室の状況は。
A2 1クラス当たりの児童生徒数は、国が定めている1クラス当たりの児童生徒数の標準は、小学校では1年生が35人、2年生以上が40人、中学校では各学年とも40人となっております。これに加えて埼玉県は、学級編制の弾力化によって小学校2年生も35人、中学校1年生については38人と定めております。これに対して平成29年1月現在の本市のおける1クラス当たりの平均児童数は、小学校では1年生が29人、2年生が28人、3年生以上が32人となっており、中学校では1年生が33人、2年生と3年生が約36人である。
少人数指導への取り組み状況は、全ての小中学校に少人数指導担当教員を配置し、各学校では教科や学年を特定し学習の習熟度など、児童生徒の実態に応じて指導形態を工夫しながら、少人数指導をおこなっていく。次に、全中学校区で土曜日か日曜日の2時間学習の場を設定し、学習の支援を行っているが、参加者からは、今まで土・日に勉強することがなかったのに勉強する習慣がついたという声が出ており、特に長期休業中の集中講義についてのアンケートからは、参加した9割の生徒から、学習に対する興味や関心が湧き、学習内容が身についたことが実感できたとの感想を得ている。来年度は、この事業の効果を生徒や保護者に周知し、学習支援の一層の充実に努めていく。
Q3 学童保育室の3年生以下の待機児童はゼロでしょうか。
A3 学童保育室の整備拡張を推進した結果、平成29年4月1日時点で、学童保育室に入所を希望する3年生以下の児童は全員が入所できる予定である。
Q4 特別支援学級、介助員配置、通級学級の設置状況は。
A4 現在小学校では15校中12校に、中学校では8校中4校に特別支援学級を設置している。また、介助員の配置の状況は、特別支援学級を設置している学校について、学校規模に応じて1名から2名の介助員を配置しており、現在20校に計27名の介助員を配置している。また、通級指導教室の設置の状況は、難聴、言語障害の通級指導教室が入間川小学校に2教室、発達障害、情緒障害の通級指導教室が狭山台小学校に2教室、広瀬小学校に1教室、中央中学校に1教室設置されており、各教室では子ども一人一人の実態や課題に応じたきめ細やかな指導が行われ、子どもたちの成長に大きな成果を生んでいる。なお、現在、市費の指導員だけで開設している広瀬小学校の通級指導教室は、平成29年度より県費負担の教員を配置することが見込まれており、指導のより一層の充実が図られるものと考えている。
Q5 「教育するなら狭山市で」というキャッチコピーでポスターなどを作り、シティプロモーションに力を入れてはいかがですか。
A5 就任以来、教育に関しましては学力日本一という目標を掲げてきたので、これからのシティプロモーションを考える際にも、キャッチコピーによってアピールすることも検討していく。
Q6 徘徊する高齢者の実態は。
A6 市では家族などから相談を受けた場合にはその実態を把握している。また、実際に徘回している高齢者が発見された場合は、第一報は警察に入り、警察が高齢者を保護し家族などを探して自宅に戻しているが、その際、身元が判明しない場合は警察から市に照会があり、市では埼玉県徘回高齢者等SOSネットワークを活用して、身元が判明するように努めている。しかしながら、徘回し保護された高齢者の情報が全て警察から伝えられるわけではないことから、市として徘回高齢者の実態を全て把握できているものではない。
Q7(防災行政無線でお知らせする)行方不明高齢者の状況は。
A7 防災行政無線により行方不明の高齢者を探す場合には、家族から警察に捜索願が提出された後、警察から市に防災行政無線の利用の依頼があり放送している。しかし、放送後に行方不明者が発見されたか否かについては、警察から改めて連絡がないことから、市で警察に問い合わせを行っているが、近年のケースでは、全員の方が家族などのもとに帰されていることが確認されている。
Q8 認知症による徘徊高齢者への対策は。
A8 警察からの依頼による防災行政無線の活用のほか、徘徊高齢者を早期に発見できるように、GPSなどによる位置情報確認機器の利用に際し加入金と充電器代の一部を助成している。また、二次元コード付シールの活用は、身元を確認する上では便利であるが、個人情報に配慮する必要があり、先進市の状況を確認しながら、早期の導入に向けて検討していく。
Q9 認知症と診断された方で、施設にいる方、家庭で世話をされている方はどのくらい。
A9 平成28年12月末現在で、要支援・要介護認定者のうち認知症の方が3,255人おり、また介護保険の給付実績において、施設と在宅の生活区分はおおよそ1対3の比率であることから、施設に入られている方が約1,100人、家庭で生活をしている方が約2,100人と推定される。