平成29年 3月 定例会(第1回)
平成29年3月10日 (一般質問)
齋藤誠 (公明党)
1.防災・減災対策
2.交通事故防止対策
1.防災・減災対策
(1)無電柱化について
【1】防災・安全の視点から、無電柱化を早急に進めるべきと考えるが、見解を。
【2】官民連携で、低コスト化へ向けた取り組みを求めるが、見解は。
(2)LPガスについて
【1】災害時にも復旧が早いLPガスについてどのように認識しているか。
【2】LPガス協会と防災協定を締結し、いざという時の備えにしてはどうか。
(3)防災士について
【1】「防災士」の役割をどのように認識しているか。
【2】専門知識と技術を身につけた防災士の養成に取り組んでもらいたいが、見解は。
2.交通事故防止対策
(1)高齢ドライバーの事故について
【1】高齢ドライバーの事故が多発する背景と今後の課題をどのように捉えているか。
【2】高齢ドライバーの「免許返納」についての見解と今後の課題をどのように捉えているか。
―――質問と答弁の要旨―――
Q1 無電柱化を推進するにあたって、現状での課題と展望は。
A1 現状では多額の費用負担が必要となり、その財源をいかに確保するかが課題である。今後、国や関係事業者などにより、電線類を地下に埋設する簡便な方法や建設費用を縮減するための方策などの研究・技術開発が進められ、また行政の協力のもと、民間事業者が自らの資金で、主体的に電線地中化を行っていくことができれば、無電柱化の促進につながるものと考えている。
Q2 官民連携による電線地中化の低コスト化を求めるが、見解は。
A2 国と関連事業者などで構成する「無電柱化低コスト手法技術検討委員会」で、諸外国の無電柱化手法の主流とされている直接埋設方式の実証実験が行われるなど、低コスト化に向けた検討が行われている。また、無電柱化の推進に関する法律では、コストの圧縮に向けて官民連携で技術開発を推進するとしているため、今後、国などの動向を注視していきたい。
Q3 災害時にも復旧が早いLPガスに対する認識は。
A3 LPガスは、各家庭などに供給された分散型エネルギーであり、災害発生時に都市ガスの供給が遮断された場合でも、個別に配管などを点検することで、都市ガスに比べて早く使用できることから、災害発生時には有用なエネルギー源であると認識している。
Q4 地域防災のリーダー「防災士」の役割をどのように捉えているか。
A4 防災・減災に関する知識と技能を修得した防災士は、災害時における自助、共助の先導役として身近な地域や職場においてリーダーシップを発揮する存在であり、地域の防災力向上のためにも活躍が期待される存在であると認識している。
Q5 高齢ドライバーの「免許返納」後の課題は。
A5 高齢運転者による交通事故を防止する上では、運転免許証の返納は最も有効な手だてであるが、運転免許証は身分証としての役割を果たしており、また交通の不便な地域では自家用車が不可欠な実態もあることから、こうしたことも念頭に置いて、他の自治体の取り組みと効果なども調査する中で、また当市では、現在、今後の公共交通のあり方について、検討に着手したところでありますので、今後、運転免許証の返納促進策についても検討していきたいと考えている。
Q6 埼玉県警察が実施している「シルバー・サポーター制度」の充実を望むが、見解は。
A6 シルバーサポーター制度は、運転免許証を返納し、運転経歴証明書を取得した方がこの制度に協賛する事業所でその証明書を提示することにより、さまざまな特典が受けられるものというものであり、協賛事業所の多くは、地元警察署の働きかけに応じて登録した事業所であると聞いている。
現在、狭山市内の協賛事業所の数が少ない状況にあるが、この制度が運転免許証を自主返納するきっかけとなることも期待できますので、今後、狭山警察署と連携し、市内の事業所に登録を働きかけいきたいと考えている。