平成29年 6月 定例会(第2回)
平成29年6月19日 (一般質問)
加賀谷勉 (公明党)
1.教育
2.地域福祉
1.教育
(1)子どもたち一人一人と向き合うために
【1】文部科学省が公表した「公立校教員の勤務実態調査結果」についてどのような認識であるか
【2】狭山市の小中学校の教員の勤務の実態ついてはどのように認識しているか
【3】深刻化する教員の長時間勤務の改善にどのように取り組んでいるか
【4】ICTの活用などによる学校業務の効率化や勤務時間の適正な管理が重要だと考えるが見解は
【5】部活動における外部人材の活用に対する見解は
【6】「学校職員」として学校教育法の施行規則に規定されている「部活動指導員」を積極的に活用すべきと考えるが見解は
【7】学校運営に地域や外部の人材が関わる「チーム学校」の視点が必要だと考えるが見解は
2.地域福祉
(1)食品ロスを、福祉・食の安全につなげる
【1】災害備蓄食品の有効活用としてフードバンクなどへ提供することについての検討状況はいかがか
【2】フードドライブの常設窓口を設置し、集められた食品を子ども食堂等に提供するなど市内で食品を循環させる仕組みを構築することは、食品ロス削減の観点からも有効だと考えるが見解はいかがか
―――質問と答弁の要旨―――
◆子ども達の可能性を最大限開花させる基盤づくり
Q1 学校運営に、地域や外部の人材が関わる「チーム学校」の視点が必要と考えるが、見解は。
A1 これまでも各小中学校に学校応援団を組織し、学校支援ボランティア、英語活動支援員、部活動外部指導員、図書館ボランティアなど地域の方々が学校支援に当たっているが、今後も、チーム学校の視点から、地域の人材を積極的に活用し、学校運営の充実を図っていきたい。
Q2 深刻化する教員の長時間勤務の改善に、どのように取り組んでいるのか。
A2 学習支援ボランティアや部活動外部指導員などを積極的に活用し、教員の負担軽減を図っているほか、年次休暇の計画的取得の促進やノー残業デー、定時に退庁するふれあいデーの奨励などを実施している。
Q3 ICTの活用による学校業務の効率化や勤務時間の適正な管理が重要と考えるが、見解は。
A3 今年度から、中学校に校務支援ソフトを導入して、業務の軽減を図っており、次年度以降、小学校にも導入する予定。また、9月からタイムカードを導入して、勤務時間の適正な管理を行っていく。
Q4 「学校職員」として、学校教育法の施行規則に規定されている「部活動指導員」を積極的に活用すべきと考えるが、見解は。
A4 土・日などに外部の方に部活動を指導していただくことは、教員の負担軽減はもとより、専門的な技能を有する外部指導者に指導を受けることで、部員の精神面や技術面の成長を期待できるなど、大変意義あるものと考えており、積極的な活用については、今後、具体的に検討したい。
◆地域福祉
Q5 災害備蓄食品の有効活用として、フードバンクなどへの寄付についての検討状況は。
A5 狭山市では、備蓄している食品は、市内で有効活用する観点から、賞味期限が切れるおおむね3か月前のものについて、防災訓練や公立小中学校における試食体験で活用するとともに、福祉事務所を通じて生活困窮者へも配給するなどしている。このことから、現在フードバンクなどへの寄附は行っていないが、今後も市内で有効活用していく中で、福祉部門と連携を図り、こども食堂などへの提供も視野に入れた有効活用を検討していく。
Q6 フードドライブの常設窓口を設置し、集められた食品を子ども食堂などに提供するなど、循環させる仕組みを構築すべき考えるが、見解は。
A6 昨年から有志の市民によりフードバンクの活動が開始されており、市内数か所で食品の調達のためフードドライブが開催されている。こうした取り組みは、食品ロスの削減はもとより、地域福祉の増進にも寄与するものと考えられ、市民それぞれができる範囲で参加し広まり始めた共助の活動であり、市としては、当面はこうした取り組みの状況を見守りつつ、あわせて市内で余剰の食品が循環し、こども食堂のみならず、食料の支援を必要とする方々に届くような仕組みを構築するためには、何が必要で、どのような役割を担うべきかについても検討したいと考えている。