平成29年 9月 定例会(第3回)
平成29年9月20日 (一般質問)
笹本英輔 (創政会)
1.福祉
1.福祉
(1)障害者支援
【1】障害者と地域との繋がりづくりの充実に対する考えは。
【2】障害者による生涯学習(教育・文化・スポーツ)推進に対する考えは。
【3】障害者の生涯学習のニーズの把握について、どのように考えるか。
【4】地域共同の運動会・文化祭等の開催に関する考えは。
【5】特別支援学校と市内小中学校との交流および共同学習の状況は。
【6】プロスポーツやプロ芸術家等、障害者児童生徒がプロスポーツ・文化に触れる機会の創出についての考えは。
【7】障害者が地域から様々な支援を受けられる機会の充実についての考えは。
―――質問と答弁の要旨―――
◆狭山市を誰にも優しい街に
Q1 私たちにできる心づかい、障害のある方々への「合理的配慮」について、今後どう周知するか。
A1 広報紙やホームページをとおして障害特性の理解促進に努めてきたが、今後は、何に困り、どのような配慮が必要なのかを学ぶことで各種障害への理解を深めていく、「あいサポート運動」に取り組んでいきたい。この運動が市民や企業、学校にも広まり、サポーターが増え、市民全体の意識の醸成が図られるように、本格実施に向けての準備を進めている。
Q2 障害のある方、ない方が継続して一緒に生涯学習やスポーツに取り組める機会の拡充は。
A2 中央公民館や水野公民館では、ボランティアの補助を受けながらさまざまな取り組みに挑戦するなど、障害のある方の生涯学習活動を推進していきたい。
また、地域の運動会では、障害のある方も含め、より多くの方が参加できるように、運動会のあり方や種目の見直しなどを行った地域もあり、こうしたことを他の地域にもお知らせしていきたい。
Q3 障害のある方が地域からさまざまな支援を受けられる機会の充実について、どのような展望か。
A3 現行の障害者福祉プランの中でも、地域活動をとおして交流の機会の充実を図ることとしており、さまざまなイベントや事業をとおして、障害者との交流の促進に取り組んでいる。今後も、障害者への理解の啓発や交流の場づくりは、さまざまな行事や活動などをとおして取り組みたい。
Q4 自治連合会などが主催する運動会・体育祭や文化祭などの地域行事で、障害者が積極的に参加できるような仕組みの設えや啓発・周知についての考えは。
A4 運動会では、一部の地域で障害のある方も含め、より多くの人々が参加できるように、運動会のあり方や種目の見直しなどを行っており、ほかの地域にも積極的に周知していきたい。
Q5 障害のある方々が学校卒業後も生涯にわたって生涯学習活動に参加できる機会をどのように充実させていくのか。
A5 広報さやまや公民館だより、公式ホームページなどを活用して、また障害者団体や社会福祉法人などとも連携して、生涯学習に関する情報提供を積極的に発信していきたいと考えている。また、福祉や保健などを担当する部署とも連携し、障害のある方の生涯学習に関するニーズ把握に努めるとともに、生涯学習情報コーナーでも、障害のある方々からの生涯学習に関する相談などにも対応できるよう、相談機能を充実させたいと考えている。
Q6 パラリンピアンなど、それぞれのカテゴリの第一線で活躍する方々の講演や体験事業を青少年、地域の方々向けに実施することについての見解は。また、ユニファイドスポーツなど、障害のある方・ない方が共に楽しめるスポーツの場づくりについての考えは。
A6 例えばパラリンピックなどで活躍しているアスリートの方に、第一線で活躍できるまでの長い努力の道のりや、支えてくれた家族や学校、地域社会への感謝の気持ちなどを講演してもらうことで、感動を与えるとともに、障害のある方を理解し支援していこうとする意識の醸成につながると考えている。また、ユニファイドスポーツなどスポーツの場づくりは、障害のある方と健常者の相互理解と交流を図る上でも大変意義あるものと認識している。今後、ユニファイドスポーツへのニーズの把握も含めて、関係機関と連携しながら調査研究していきたいと考えている。
Q7 障害者による生涯学習活動を推進させていくことについての考えは。また、障害者の生涯学習活動に対するニーズの把握について、どのように考えているか。
A7 第5次狭山市生涯学習基本計画の策定に向けたアンケート調査の中で、「特に力を入れてほしいこと」という設問に、「高齢者や障害者が参加しやすいように配慮する」との回答が24.7%と最も高い割合となっていることからも、障害のある方も参加しやすい学習環境を考えていくことが重要であると考えている。
Q8 特別支援学校と市内小中学校との交流および共同学習の状況は。
A8 市内の小中学校23校中16校で実施しており、特別活動や生活科、体育科、音楽科などの授業で一緒に学習している。また、学習以外でも学校行事に参加したり、給食や登下校などでも一緒に行動したりしており、こうしたことを通じて相互の交流が図られ、ひいては通常学級に在籍する児童生徒の障害者に対する理解の醸成にもつながっている。