平成29年12月 定例会(第4回)
平成29年12月11日 (一般質問)
大島政教 (はつらつ)
1.若い世代を増やす
2.産業の転換
3.狭山のまちづくり
1.若い世代を増やす
(1)子育て世帯と祖父母世帯の近居支援
【1】市長選時の公約であった、子育て世帯と祖父母世帯の近居支援について。
・具体的な手法はどのような施策ですか。
・進行状況は如何ですか。
・今後の方針は如何ですか。
(2)学力を日本一に!放課後ナイトスクール実施
【1】2年前の狭山市の小中学校の学力水準はどの位置にあり、現状はどうですか。
【2】ナイトスクールの実施について、今後の見通しは如何ですか。
(3)保育園・学童保育室の時間延長
【1】2年前と現在の時間延長の状況は如何ですか。
【2】今後の方針は如何ですか。
2.産業の転換
(1)企業誘致の再検討
【1】大手自動車工場の市外移転は、市長が奮闘されている企業誘致の方向性を再検討するきっかけだと考えますが、市長のお考えは如何でしょうか。
(2)新たな産業の誘致
【1】優れた狭山の野菜に注目し、種苗産業の誘致など農業振興に役立つ産業を誘致しては如何ですか。
【2】現在、狭山市で生産されている野菜の学校給食への採用状況は如何ですか。
【3】今後、学校給食への採用量を増やすにはどのような施策が必要だとお考えですか。
3.狭山のまちづくり
(1)狭山の自然と人材を活かす
【1】狭山のまちづくりを考えるうえで、智光山公園等の豊かな自然をどう活かしていくお考えですか。
【2】市民協働のまちづくりにおいて、市内在住の退職者等の多くの経験を持つ人材をまちづくりにどう活かしていくお考えですか。
―――質問と答弁の要旨―――
◆ 市長公約の状況は
Q1 公約で、子育て世帯と祖父母世帯の近居支援を打ち出したが、具体的な施策と今後の方針は。
A1-1 平成29年4月より、市内に住む親世帯との同居や近居を支援するため、市外から狭山市へ転入する子世帯を対象として、市内に住宅を新築するか取得する際に40万円、同居するために増改築する際には30万円を補助。さらに市内事業者を利用した場合や、多子世帯には、補助金の加算もしている。また、29年7月より住宅金融支援機構と連携して、資金の借り入れを軽減するフラット35子育て支援型事業を開始した。
A1-2 市外に住む子世帯が狭山市に転居するきっかけとして、一定の効果を上げていると考えているので、今後も引き続き積極的にPRする中で、活用の促進を図っていく。
Q2 学童保育室の時間延長について、2年前と現状は。また、今後の方針は。
A2 午前、午後ともに30分の延長を実施しており、利用者からは時間延長による就労時間の確保の面から評価する声を多く聞いている。今後、さらなる時間延長のニーズが高まったときには、延長を検討する必要があるが、その場合、人員の確保が課題になると捉えている。
Q3 狭山市が工業製品出荷高埼玉県1位の産業構造からの転換であり、自動車工場とその関連企業の誘致によりまちづくりをしていく時代が、ある意味で見直す時代に突入しかけているのではないか。
A3 多くの企業が本市の経済を牽引してきたところだが、今日、産業を取り巻く状況は、AIなどの急速な進歩により大きく変化してきており、こうした状況を念頭に置きながら、医療機器やバイオなど、将来の市場規模拡大が見込まれる先端産業など成長分野に係る新規企業の立地や、既存企業の拡張に対して、引き続き支援を行っていきたい。
Q4 狭山の野菜をはじめダイアプラン規模に対応できる種苗産業など、狭山の農業発展を支える企業誘致を検討すべきではないか。また、学校給食への地場野菜採用状況は。今後、学校給食への採用量をふやすには、どのような施策が必要だと考えるか。
A4 農業者の高齢化や後継者不足などにより遊休農地が増加する中で、市内では、意欲ある企業が農地を借り受け、野菜などの栽培を行っているが、農業の6次産業化が推進されていることを踏まえると、企業による遊休農地の活用は、企業の新たな路線の開拓に大きく寄与するものと考えている。学校給食への採用状況は、従来より狭山市の特産品であるサトイモ、ホウレンソウ、ミズナを初め、コマツナやチンゲンサイなどを可能な限り優先して採用する方針でいる。採用量をふやす施策は、JAいるま野を介して地元の野菜生産者とのネットワークづくりについて検討する必要があると考えている。
Q5 新しい狭山のまちづくりを考えていくときに、智光山公園と智光山にある動物園、入間川、狭山の誇る自然の附属施設は狭山の宝であり、まちづくりの土台となると考えるが。
A5 智光山公園や入間川などの自然環境は首都圏近郊に位置する狭山市のかけがえのない財産であり、景観面や環境面ですぐれているとともに、市民の心と体の健康と潤いの調整にも大きく寄与する資源であると捉えている。市民には、自分の住んでいるまちへの誇りを高め、市外の人に対しては、狭山市への関心を高め、来訪者をふやす中で、人の交流が活発で多くの人に親しまれる元気なまちの実現を図っていきたい。