平成30年 9月 定例会(第3回)
平成30年9月19日 (一般質問)
笹本英輔 (創政会)
1.教育
1.教育
(1)学力向上
【1】平成30年度の全国学力・学習状況調査の結果を昨年度と比較してどの様にとら
えていますか。
【2】児童生徒質問紙・学校質問紙調査の結果をどのようにとらえていますか。
【3】テストの無解答率の傾向は。
【4】市内各校での「学力向上」はどのように位置づけられていますか。
【5】学力テストの結果を進路指導で活用していますか。
【6】4市テストを中学2年次でも実施してはいかがですか。または、市独自にテス
トを実施する考えは。
【7】通常授業の理解到達度を測る機会をどのように設けていますか。
【8】教員の負担軽減策をどのように講じていますか。
【9】校務や授業のICT化の状況はいかがですか。
【10】スクールサポーターの活用状況は。
【11】小学校版茶レンジスクールの検討状況は。
―――質問と答弁の要旨―――
◆全国学力テストの結果を振り返って
Q1 平成30年度の全国学力・学習状況調査の結果をどのように捉えているのか。
A1 30年度の中学3年生の調査結果と、3年前の小学校6年生だったときの調査結果を比較すると、国語、数学ともに国や県との差がより小さくなっていて、学力は向上傾向にあると捉えている。
Q2 学力向上を目的としてさまざまなことを行っていくにあたり、現状として課題は。
A2 まずは、教師の授業力の一層の向上を図ることが重要であり、指導技術や子どもの実態を把握する技能などをベテランから若手にいかに継承していくかが課題となっている。子どもの家庭での学習習慣の定着や、スマートフォンやゲームの利用時間の制限による生活習慣の改善も課題と捉えている。
Q3 過去数年間の取り組みで、具体的にはどのようなものを学力向上に資する取り組みだったと考えているか。
A3 教師の授業力向上を図るために、校内研修や、教育委員会による学校指導訪問などにおいて、指導リーフレットである狭山市学力向上チャレンジプランを活用したり、学校外での学習習慣を育成するため、中学生学習支援事業、いわゆるさやまっ子茶レンジスクールを実施したりしている。さらに、学校によっては、昼休みや放課後等に教師が個別指導する時間を設けたり、また、全小中学校で夏季休業中に教職員や、学校支援ボランティアが児童生徒に補修を行うサマースクールを実施したりしている。
Q4 小学生の時期から学習する機会をさらに提供していかなければいけないと強く感じている。さやまっ子茶レンジスクールについても、小学校版の設置を早期に進めていくべきだと考えているが、見解は。
A4 31年度からの実施について、小学校の校長会と合意が図られており、現在、内容、場所、形態などについて、各校の実態に応じた検討を行っている。
Q5 児童生徒質問紙調査及び学校質問紙調査の結果について、どのように受けとめているか。
A5 小学校の生活習慣に関する項目では、全国平均よりおおむね好ましい結果であるが、中学校の生活習慣については、やや課題がある結果であると捉えている。具体的には、先生からよいところを認めてもらっているという回答の割合が高いにもかかわらず、自分によいところがあるという回答の割合が低いことから、自己有用感の醸成には課題があると捉えている。また、地域や社会で起こっている問題や出来事に関心が低いことから、地域社会とのかかわりが希薄になっていると考えられ、地域を愛する心を育む必要があると考える。