平成31年 3月 定例会(第1回)
平成31年3月6日 (一般質問)
齋藤誠 (公明党)
1.地域力向上
1.地域力向上
(1)地区防災計画の推進
【1】地区防災計画とはどういうものか。
【2】地区防災計画を立てる主体は、誰になるのか。
【3】地区防災計画を立てる上でのポイントは。
【4】立ち上げた活動を継続させるには、どのような取り組みが必要か。
【5】地域自治会で意識の高い方が少ない場合の対策は、どのように考えているか。
【6】入曽地区防災計画の今後の取り組みは。
(2)地域防犯力の向上
【1】現状と課題
・狭山市の犯罪情勢の推移は。
・市内各地域を取り巻く状況の変化をどう捉えているか。
・当市も防犯対策の強化が急がれると考えるが、ご見解は。
【2】「防犯まちづくり」について
・犯罪を起こりにくくする「防犯まちづくり」のポイントは、どう捉えているか。
・防犯対策を進める上で、大切なポイントは、どのようにお考えか。
【3】防犯カメラの意義について
・防犯カメラの設置についてのご見解は。
・地域で防犯カメラを活かすには、どのような取り組みが必要か。
・プライバシーに配慮しつつ、活用方法の検討が必要と考えるが、ご見解は。
―――質問と答弁の要旨―――
◆入曽地区防災計画の今後の取り組み
Q1 入曽地区防災計画において、大地震を想定した対策の今後の取り組みは。
A1 入曽地区防災計画実行委員会で、地域防災力の向上や災害時における対応力の強化を実現するため、まずは風水害を想定した具体的な取り組みを取りまとめ、自主防災組織の拡充を図っていくが、地震を想定した取り組みの検討も必要であるとの意見もあり、今後、協議されていくと考える。
◆防犯まちづくりのポイントと防犯カメラの意義
Q2 犯罪を起こりにくくする「防犯まちづくり」のポイントは。
A2 住みなれた地域を防犯の視点から改めて見直しする。ふだんでも薄暗い場所や、あまり人目につかない場所などを検証し、犯罪が起きやすいような場所には、樹木の剪定など見通しの確保や防犯灯の点灯などの必要な対策を講じて、地域ぐるみで犯罪の起きにくい環境をつくることが重要である。
Q3 地域で防犯カメラを活かす取り組みは。
A3 今後、技術革新が進み、人工知能を組み合わせることで、犯罪の防止や地域の安全確保の観点からだけでなく、市民生活の利便性の向上からも、防犯カメラを活かす取り組みの調査研究をする。
Q4 防犯対策を進めるうえでのポイントは。
A4 犯罪を起こりにくくするためには、まずは人のつながりが重要である。泥棒が犯行を諦めた理由としては、声をかけられたことが第1位に挙げられているように、地域でのあいさつ運動や声かけ運動は犯罪を未然に防止する上で効果があるところである。また、各地域には防犯組織が設置されているが、こうした組織が中心になって行う防犯パトロールは、防犯活動の代表とも言うべき取り組みであり、パトロールを通じて防犯意識の高い地域であることを対外的にアピールすることは、犯罪の発生を抑止する上で効果があり、また、これにより防犯上危険な箇所の把握とその改善も図られる。
さらに、犯罪を防止するためには、ふだんの啓発活動も重要であることから、市としても警察等とも連携して、引き続き公式ホームページや広報等を活用して必要な情報を提供するとともに、緊急を要する情報については、防災無線やSNSなどを通じて速やかに情報発信するよう努めている。また、防犯のまちづくり講座などを通じた啓発活動にも取り組んでいる。
Q5 プライバシーに配慮した防犯カメラの活用方法の検討が必要だが、市の基本的考え方は。
A5 防犯カメラは犯罪の抑止や事件の捜査に大いに効果を発揮するものと認識しているが、不特定多数の人々を撮影することから、犯罪の抑止や市民生活の安全の確保という公益性と個人のプライバシーの保護との兼ね合いの視点から、その運用や活用方法については慎重に検討する必要があると考える。
市としては、幾つかの視点とともに、公益性と個人のプライバシーの保護という相反する視点も含めて、防犯カメラの活用について調査研究していく。