令和元年 9月 定例会(第3回)
令和元年9月18日 (一般質問)
齋藤誠 (公明党)
1.教育
1.教育
(1)プログラミング教育について
【1】2020年度から小学校で必修化されるが、そのねらいは。
【2】日本のこの取り組みは、世界からみて、どのような状況か。
【3】具体的に、どのような授業になるのか。
【4】来年度からの必修化に向けて狭山市の準備状況は。
【5】中学校での取り組み状況は。
【6】小学校での必修化後の課題は。
(2)スクールロイヤー(学校弁護士)について
【1】その役割をどのように捉えているか。
【2】スクールロイヤーに期待することは。
【3】教員の負担軽減につながると考えるが、いかがか。
【4】その導入に向けた見解は。
―――質問と答弁の要旨―――
◆小学校プログラミング教育の必修化
Q1 プログラム教育のねらいは。
A1 AI化が進み、人間の労働の意義が問われるなど、2040年問題に代表されるよ
うな時代を生きていくことができるよう、児童にプログラミング的思考と呼ばれる論理的思考を育むこと。コンピューターなどを活用した身近な問題解決や、よりよい社会を築いたりしようとする態度を育むこと。また、プログラミングを学習活動に取り入れることで、各教科などの学びをより充実させ、知識や技能などをより確実に身につけさせることである。
Q2 実際にどんな授業になるのか。
A2 小学5年生の算数の授業では、正多角形を書く場合、どのように作図するかをコンピューターに命令するプログラムを作成する。また、小学6年生の理科の授業では、自分の意図したように電気を点灯したり、消したりするプログラムを作成する。
Q3 来年度からの小学校で必修化に向けての準備状況は
A3 来年度からの必修化に向けた準備状況につきましては、既に、各小学校のコンピューター室に、タブレットとしても使えるパソコンを40台ずつ導入し、これにはプログラミング教育に使用できるソフトウェアもインストールしてあり、今後はこれを活用してプログラミング的思考力を高めるためには、どのような教材をどの場面でどのように使うと効果が得られるのかを検討することとしている。
使用する教材は、児童にわくわく感や達成感などを持たせ、楽しみながらプログラム体験ができる教材を整備するとともに、個人やグループで思考を巡らせる活動ができるものや協働的な学習ができるような教材も整備していく。
また、各小学校でプログラミング教育を推進する視聴覚・情報教育主任等の教員を対象に、小学校のコンピューター室に導入されたパソコン内のプログラミングソフトについての研修を実施していくこととする。
◆注目される”スクールロイヤー”
Q4 スクールロイヤーの役割は。
A4 学校内や保護者との間で生じたさまざまな問題、例えば、いじめに係る問題、
保護者からの不当な要求に係る問題、教員による不適切な言動や行動に伴う問題などに対して、学校としての対応の仕方を、法的な観点から助言や指導を行うことが主な役割である。
Q5 スクールロイヤーに期待することは。
A5 学校にかかわるさまざまな問題に対して、法的な観点から助言や指導を受け、問題を適切に解決することにあると考えている。
具体的には、子どもの問題行動、保護者の過度な要求、学校事故等への対応について法的なアドバイスを受けるとともに、教員向けに研修や法的相談を行うことも考えられる。さらに、いじめ問題への対応として、いじめが、いじめ防止対策推進法に規定する重大事態に該当する場合には、特に、保護者への対応やマスコミへの対応について的確なアドバイスを得ることにより、適切な対応をとることができるものと考えている。