令和元年 9月 定例会(第3回)
令和元年9月20日 (一般質問)
中村正義 (はつらつ創造)
1.公共交通
1.公共交通
(1)市民の交通手段の確保について
【1】公共交通の政策的課題としての重要度はどの位と位置付けているのか。
【2】公共交通のあり方、役割についてどのように考えているか。
【3】市の現在の公共交通についての評価は。
【4】仮に市が、これだったらと思える交通手段を考えているならば、それを阻害
している要因は何か。
―――質問と答弁の要旨―――
◆利用者に寄り添った公共交通の実現を
Q1 公共交通システム実現の阻害要因の一つに一部関係者で議論され意思決定されているとの指摘があるが、見解は。
A1 公共交通の利用者となり得る若者から高齢者、また、障害のある方からも幅広く意見を聞く必要があり、そのための工夫も検討していく。
Q2 都市計画マスタープラン策定に向けた、まちづくり市民意識調査によれば、市外に移りたい理由は「交通が不便」で51.3%とトップである。利用者に寄り添った交通システムの実現が肝要と思うが、いかがか。
A2 茶の花号の利用動向調査により利用者の動向やニーズを捉え、その結果をもとに多くの利用者が満足するよう、増車や小型化、ダイヤの改正などを検討する。また、調査結果は新たな交通手段の検討の中に生かしていく。
Q3 「茶の花号」を所要台数確保するとともに、小型化を図り、狭い道路での運行を可能にすること。また、デマンド型交通手段や地域コミュニティが自主的に運行する交通手段導入の取り組みが、市が考えている今後の交通手段なのか。
A3 現時点での最良の方法であり、今年度の交通手段に関する調査結果を踏まえ、法的な問題を精査し、可能性や具体性の検討を深めていく。
Q4 公共交通は「楽しめる健康高齢社会」の中の政策的課題としては、最下位と言うかたちになるのか。
A4 公共交通の問題については大変重要な課題であるので、その順番が何番目にあるとか、最下位だとか、そういったことで取り組んでいるわけではない。
Q5 道路は空路・水路・鉄道より身近な交通の要である。公共交通は都市計画、まちづくりという観点から整備するのが合理的でないか。
A5 公共交通は移動の利便性を高める手段として、また高齢者等の交通弱者の移動手段として、その必要性や役割が認められている。見方を変えれば、道路などとともに都市の交通インフラとしての側面も持ち合わせているものであると考える。こうした中で、今、交通を取り巻く状況は大きな転換期に差しかかっており、AIの導入や自動運転技術の進歩、さらにはシェアリングエコノミーの進展に対応したライドシェアの考え方の広まり等、これまでの概念には考えられなかった形で、いわゆるモビリティの変革が起きている。また、こうした変革をシームレスにつなぎ、一元的なモビリティサービスとして捉える、いわゆるMaaSという概念が広まりつつある。これからの公共交通も、こうした新たなモビリティサービスという土台の上に乗って、今後のあり方等検討していく必要があり、こうした点では公共交通については道路などとは別の次元の第二の交通インフラとして捉えるべきとも考えているところである。