令和4年 3月 定例会(第1回)
令和4年3月10日 (一般質問)
高橋ブラクソン久美子 (市民派無所属)
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1.2030アジェンダ「誰ひとり取り残さない」持続可能で包摂性のある社会の実現
2.住み続けられるまちづくりを
1.2030アジェンダ「誰ひとり取り残さない」持続可能で包摂性のある社会の実現
(1)市の役割
●マジョリティからマイノリティへも福祉を。「最も遅れているところに第一に手を伸ばす」事に対する市の見解は。
【1】個人への伴走型福祉に市はどのようにコミットしていくのか。どのような例があるのか。
【2】問題を解決するために、関係者、関係課との連携はどのようになっているか。
【3】コロナ禍で地域の結びつきが一層弱まっている現状で、市はどう地域の特色を活かした包括的な支援体制の構築を進めて行くのか。
【4】少数ではあるが、格差の谷間の貧困に直面している市民へ、市としてどのような施策を行なっているか。十分か。
【5】少数ではあるが、思い通り又は能力に見合った教育が受けられない市民へ、どのような施策をおこなっているか。十分か。
●「私たちのことを、私たち抜きで決めないで」に対する市の見解は。
【6】子ども・子育て支援事業計画、障害者福祉プラン、高齢者福祉計画等ではどのように当事者の意見を収集し、計画に反映したのか。
(2)地域の役割
【1】「誰ひとり取り残さない」福祉の構築のために狭山市社会福祉協議会と市はどのように連携しているのか。
【2】市、地区センター、狭山市社会福祉協議会、自治会との連携はどのようか。
【3】NPO法人、民間団体との協働はどのようか。
(3)市民
【1】日常生活に困ったとき、誰に、どこに行けば親身に相談に乗ってもらえるのか。
【2】市は困っている人にどのように寄り添えば良いのか。寄り添う人に寄り添ってもらえる支援があるのか。
2.住み続けられるまちづくりを
(1)バリアフリー
【1】公民館等のエレベーター設置はどうなっているのか。
【2】公民館・学校等のバリアフリー化も含め、建て替えは検討されているのか。
(2)住み続けられるまちづくりのための財政計画
【1】公の施設の建て替え等に関しての財政計画はどうなっているか。その進捗はどうか。
【2】市街化調整区域、特に柏原地区、奥富地区の一部を市街化区域に入れ、都市計画税を確保する事に関し、見解は。
―――質問と答弁の要旨―――
◆「誰ひとり取り残さない福祉」のために
Q1 最も遅れているところに第一に手を伸ばすことに対する見解は。
A1 支援が必要であるにもかかわらずサービスの対象とならない方への対応では、他市に先駆けトータルサポート推進室を設置し、相談者から丁寧に聞き取りを行い、市のみならず関係機関や関係団体とも力を合わせて課題の解決に向けて取り組んでおり、まさにこのことが、最も遅れているところに第一に手を伸ばす取り組みであると考えている。
Q2 「私たちのことを私たち抜きで決めないで」という言葉に対する市の見解は。
A2 当事者参加の重要性を説いたものと理解している。
◆全ての公共施設でバリアフリー化を
Q3 もう少し前倒しして公民館や学校の改修や建て替えを行うべきであると思うが見解は。
A3 令和3年度に策定した学校施設長寿命化計画において、第1期整備スケジュールである12年度までの10年間には大規模改修や建て替えなどの対象として位置づけている学校もあることから、順次計画を推進していく。また、公共施設再編計画では、学校の改修や建て替えにあわせて公民館の機能を複合化し、地域の拠点施設とすることが示されていることから、検討を進めていく。
Q4 個人への伴走型福祉に市はどのようにコミットしていくのか。
A4 支援対象者が抱える課題を解消するために、何が必要かを丁寧に聞き取り、分析し、考えられる支援を段階的に実施し、支援をしてくれる友人や地域住民などの協力も得ながら定期的な確認を実施し、経過観察していく必要がある。
Q5 コロナ禍で地域の結びつきが一層弱まっている現状で、地域の特色を生かした包括的な支援体制の構築をどのように進めていくのか。
A5 民生委員、支部社協、自治会をはじめとする地域住民などのつながりを強化し、福祉関係団体など地域の社会資源を活用し、支援機関と連携することにより、支援体制の構築が進むものと考えている。そして、この支援体制の構築と併せて、行政と地域住民が協力できる体制を整え、地域の社会資源を活用することにより、人と人、人と場所がつながり、支え合う取り組みが生まれ、地域のつながりによる見守りのセーフティーネットの充実を図っていく、重層的支援体制整備事業の中の共助の基盤づくりにもつながるものと考えている。