令和4年 6月 定例会(第2回)
令和4年6月15日 (一般質問)
加賀谷勉 (公明党)
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1.健康福祉
1.健康福祉
(1)高齢者福祉のさらなる充実強化
【1】高齢者を取り巻く現状と課題をどのように認識されているか。
【2】医療・介護・予防・住まい・生活等に係る支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築についての進捗と現状における課題をどのように認識されているか。
【3】健康づくりと介護予防の推進についてどのように考えるか。
【4】高齢者が生きがいを感じ、自分らしく充実した生活を送るとともに、就労や社会参加活動、趣味などを通じて地域に貢献できるよう生活支援の仕組みを充実させることについての市の見解は。
【5】一人暮らし高齢者の現状と課題をどのように認識されているか。
【6】市内における孤独死や孤立死についてどう認識されているか。
【7】高齢者が家庭や地域で孤立しないよう、見守りや支え合い、集いの場を充実させることについての市の見解は。
【8】今後ますます高齢者の多様なニーズに対応する地域包括支援センターの担う役割は重要となるが、人材の育成とあり方をどのように考えるか。
―――質問と答弁の要旨―――
◆ 一人ひとりに寄り添うことが社会の仕組みを変革し、狭山市の大きな発展につながっていく地域包括Q1 ケアシステムの地域を「地域福祉」という視点を持つことで、高齢者のみならず、障害のある方、生活困窮者、ひとり親家庭、子育て世代など、属性や世代を問わない包括的な支援体制が構築され、重層的支援体制整備事業が進められる。加えて、「福祉でまちづくりをする」ということを主眼に置いた地域包括ケアシステムの構築を進めることで、多くの社会問題の解決策にもなり、狭山市を支える仕組みにもつながると考えるが、市長の見解は。
A1 第8期狭山市高齢者福祉計画・介護保険事業計画において、高齢者福祉の将来像を高齢者一人ひとりが住み慣れた地域で互いに支え合い、安心して生活できるまちと位置づけている。こうしたまちづくりのために必要となる地域包括ケアシステムの構築においては、社会の仕組みを変革し、それにより市全体の支援体制や共助の基盤をつくる取り組みが重要であると考えている。一方、高齢者のみならず、全ての世代の人々が直面する困難、生きづらさの多様性・複雑性の課題を解決するために重層的支援体制整備事業を進めているところであり、こうした包括的な支援体制を構築していくことが、人と人が
地域で支え合う地域共生社会の形成を目指すことになり、地域包括ケアシステムの実現につながるものと考えている。
Q2 高齢者が家庭や地域で孤立しないよう、地域の見守りや支え合い、地域とのつながりの場づくり、集いの場を充実させることが重要になると考えるが、見解は。
A2 地域における見守り役として、地域の方々やコンビニ業者、新聞販売社、宅配業者などから高齢者に関する情報をいただくとともに、異変に気がついた場合、現在189団体が登録している狭山市要援護高齢者等支援ネットワークから市や地域包括支援センターへ情報提供がある。また、地域とのつながりや場づくりとして、ふれあいサロンを運営する市内45団体への支援や支部社協による友愛訪問などを実施している。
Q3 地域とのつながりの場づくりでは、地域包括ケアシステムの深化とさらなる推進が基軸となると考えるが、見解は。
A3 地域包括ケアシステムの中心的な役割を担う地域包括支援センターが、支援を必要とする高齢者に対し、保健、医療、福祉サービスをはじめとする適切な支援へのつなぎ、継続的な見守りを行うとともに、さらなる問題の発生を防止するため、介護サービス事業者、医療機関、民生委員、高齢者の日常生活支援に関する活動に携わるボランティアなど、地域における様々な関係者のネットワークの構築を図る必要がある。
Q4 介護人材の不足が深刻化する中、職員の募集を行っても一向に応募が来ないといった状況にある。持続可能な福祉社会を考えると、中長期的な視野のもと、人材の確保、定着、そして育成の道筋を構築することが喫緊だと考えるが、見解は。
A4 ケース対応を通して各包括支援センターとの顔の見える関係を構築しながら、情報共有を図り、得られた情報は各センターへ発信していく。また、センター職員の育成については、実践力の向上に向け、県や関係団体が実施する研修を積極的に案内するとともに、今後は、国や県の動向を注視し、支援につながる取り組みについて検討していく。