令和4年 9月 定例会(第3回)
令和4年9月21日 (一般質問)
広山清志 (公明党)
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1.第3次狭山市環境基本計画について
1.第3次狭山市環境基本計画について
(1)各基本目標の位置づけ
温室効果ガスの排出量目標値を設定しているのは「基本目標1」のみ。「基本目標2〜5」は排出量目標値に対しどのような関係になるのか。
(2)基本目標1「ゼロカーボンシティの実現」
【1】市域の温室効果ガス排出量が現状値は112万t-CO2との記述だが、どのように算出したのか。
【2】この数値は純粋な排出量で、森林等の吸収量は含まれていないのか。
【3】「温室効果ガス排出量の削減目標」では2017年の排出量と2030年の削減目標値が直線で結ばれており、2018年以降の排出量が不明。直近の排出量を記述しなかった理由は。
【4】総合指標に公共交通の満足度が入っているが、公共交通の満足度とゼロカーボンシティへの対策をどう両立させるのか。
【5】個別指標の「民間事業者との協働による再生可能エネルギー・省エネルギー設備設置事業数」の目標値を0→5事業としているが、この数字の根拠は。
【6】個別指標の「公用車の電動車の導入台数」は8→20台だが現状は。
【7】個別指標の「雨水貯留浸透施設の設置補助件数」の目標値を840→1367基とした根拠は。
(3)基本目標2「人と自然との共生」
【1】緑地については市内の開発状況から拡大は厳しく、個別指標の現状値と目標値が同じ数値のものもある。しかしながら総合指標の市民満足度は現状値より高い目標値となっているが、どのような取り組みか。
【2】個別指標の「農地の利用集積面積」が52→63haとなっているが取り組み内容は。
【3】環境保全の視点から化学肥料の使用量低減は効果的と思われるが、取り組みは。
(4)基本目標3「循環型社会の形成」
総合指標では「もやすごみの量」削減と「再生利用率」の向上が指標となっている。2050年の温室効果ガス排出量実質ゼロという目標に対し、どのように考えているか。
(5)基本目標4「住みよいまちづくり」
【1】個別指標の現状値と目標値が%で表現されているが、どのような算出方法か。
【2】具体的な取り組み改善内容は。
(6)基本目標5「環境保全への主体的参加」
タイトルのとおり、ゼロカーボンシティの実現には全市民の主体的参加が必要不可欠となる。具体的な散る組みは。
(7)進捗管理
総合指標に市民アンケートによる満足度を指標にしている項目があるが、進捗確認のPDCAサイクルの中でチェック項目である満足度をどう捉えるか。
―――質問と答弁の要旨―――
◆第3次狭山市環境基本計画の基本目標1から5の関係は?
Q1 重点目標である基本目標1の総合指標に、温室効果ガス排出量目標値を設定しているが、基本目標2から5には、排出量の目標値は設定されていない。基本目標2から5は、温室効果ガス排出量削減目標値に対し、どのような関係か。
A1 それぞれの施策は補完し合う関係にあり、基本目標1の温室効果ガス排出量の抑制などの総合指標については、基本目標2から5の施策の推進が寄与することとなる。
◆燃やすごみの燃焼で発生する、二酸化炭素についての考えは
Q2 2050年の実現を目指すゼロカーボンシティとは、燃やすごみの燃焼による温室効果ガス排出量もゼロを目指すという考えか。
A2 政府の温室効果ガスの排出量実質ゼロという方針は、化石燃料に由来するものが対象であり、市も同様である。
Q3 燃やすごみの焼却によって発生する二酸化炭素が、排出量削減の指標には含まれていない理由は。
A3 燃やすごみである紙や、生ごみ、草木を燃焼して発生した二酸化炭素は、植物が成長過程で大気中から吸収した二酸化炭素であることから、吸収と焼却による排出で、プラスマイナスゼロとなり、大気中の二酸化炭素は増えないため、温室効果ガスの排出量には含めていない。しかし燃やすごみの減量化の取り組みは、ゼロカーボンシティの実現に、重要な施策と考えている。