令和4年12月 定例会(第4回)
令和4年12月5日 (一般質問)
笹本英輔 (改進)
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1.生涯学習
2.教育
3.総務
1.生涯学習
(1)図書館
【1】予約資料の郵送・宅配サービス(以下、郵送サービスという)について、狭山市の公立図書館での検討状況は。
【2】資料の閲覧はもとより、返却するにあたっても、公共交通を利用すると一定の費用負担がある。郵送料のほうが市民の負担が軽減されるケースがあるが、これについての見解は。
【3】郵送サービスの利用が見込まれる利用者にはどのような属性があると考えられるか。
2.教育
(1)学力
【1】令和4年度における全国ならびに埼玉県学力・学習状況調査の結果を受け、改善すべき点とその手法は。
【2】学力向上推進事業について、さやまっ子・茶レンジスクールおよび集中講義の効果は。
【3】事業に対する満足度が80%弱(令和3年度)であるが、不満の内容をどのようにとらえているか。
(2)校則
【1】校則(学校のきまり)について地域の実情を踏まえつつ、市教委が現代社会の風潮をとらえてモデルとなる校則を示してはいかがか。
3.総務
(1)職員
【1】職員の執務において、対人にて交渉をする場合に、市民サービス向上を目的としてICレコーダーを職員に携行させてはいかがか。
―――質問と答弁の要旨―――
◆現代社会に合わない校則は改定を
Q1 市教育委員会が現代の風潮をとらえてモデルとなる校則を示しては。
A1 現在、学校のきまりをホームページ上で公開し、広く意見をいただく体制が整えられている。今後、校則の内容や見直し状況を調査し、国や県の動き、社会状況などを踏まえて、必要に応じて校則を見直すよう促していく。
◆校則に対する意見はどこに届ければよいのか
Q2 地域の皆様、児童生徒から意見を聞く「窓口」はどこか。
A2 校則は学校長の権限で定められていることから、その役割を主に担っているのは校長、教頭と生徒指導主任である。
◆ 子どもたちの声をきちんと受け止められる環境整備を!
Q3 現状の校則は適切で何も問題なく良好な状態なのか。
A3 現在の校則は、学校や地域の状況、時代の変化などに応じて適切に定められている。まずは中学校の生徒会で検討を促すなどして、生徒の意見などを取りまとめ、その後、校則の見直しが必要であれば、保護者、PTA運営委員会と学校運営協議会などの意見を踏まえて、見直しを進めていくよう校長会議などを通じて指示していく。
Q4 さやまっ子・茶レンジスクールの効果は。
A4 国語、算数、数学、英語の各教科で学力を確認するための事前テストを実施しているが、その平均点に比べ授業終了時に行う事後テストの平均点は、毎年伸びが見られることから、一定の学習効果が得られていると考えている。また、児童生徒への事後アンケートでは、講義内容などに対して約80%が満足、やや満足と回答しており、講師の丁寧な対応が学習意欲を高める一定の効果につながったと捉えている。保護者アンケートの結果では、参加することが学習の理解や自信につながったと感じた保護者の割合も増えていることから、参加児童生徒の満足感が帰宅後に保護者にも伝わったと捉えている。
Q5 茶レンジスクールで習熟度別の授業を行ってはどうか。
A5 茶レンジスクールの目的は、狭山市全体の児童生徒の学習状況に鑑み、基礎的、基本的な学習内容の徹底を重視して、誰一人として取り残さない教育を行うためにも、学校の学習指導の補完、基礎的・基本的な学習内容の徹底、学習習慣の定着としている。一方で、最近の各種学力調査の結果からは、学力上位層を伸ばすことも狭山市全体の学力を向上させることにもつながると捉えていることから、茶レンジスクールでも、まずは基礎的、基本的な学習内容を丁寧に指導し、参加児童生徒の学習状況によってはより達成感を味わい、学習意欲の向上につながる発展的な学習も取り入れていく。習熟度別の授業の実施は、児童生徒の学力の状況を見ながら今後の研究課題とする。